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3.142021
養育費に含まれるもの

養育費など将来に渡って継続して支払ってもらうお金があるときは特に、離婚届を提出する前に、離婚協議書(できればそれを公正証書に)にしていただきたいと思っています。
養育費とは、子どもと離れて暮らす親から、子どもを同居して養育する親に支払う子育てにかかるお金です。
養育費の目安となる算定表
養育費を決める際の目安となるのが、裁判所が出している算定表です。
あくまで目安ではありますが、養育費を考える際に、夫婦の収入から割り出す方法は合理的ですよね。
さて、この裁判所が定める養育費には、どのようなものが含まれているのでしょうか。
養育費に含まれるもの
養育費に含まれているのは、基本的な生活に必要なものすべてとされています。
つまり、
- 衣食住
- 教育費(公立の高校まで)
- 習い事
養育費に含まれないもの
つまり、私立の小中高校や大学(短大や専門学校を含む高等教育)の入学金や授業料は算定表には含まれず、特別出費として考えます。
明確な規定があるわけではないので、家庭の事情によって変わってはきますが、
- 私立の小中高校の入学金・学費
- 大学等高等学校の入学金・学費
- 通学のための交通費
- 下宿の家賃
特別出費の協議
離婚協議書(公正証書)の書き方は様々ですが、
- 「子どもひとりあたり、毎月〇万円を支払う」
- 「特別の出費があるときは、別途協議する」
のように記載する方が多いのかなと思います。
協議書通り、必要となった時に別途協議をして、特別出費に応じてくれればいいのですが、子どもと離れて暮らすうちに愛情も薄れていったり、再婚して経済的に余裕がなくなるという人も多いことでしょう。
でも、公立の高校に入学できるとは限りませんし、私立の入学金や授業料はやはり高額となるので、金銭的に困ってしまいますね。
特別出費の協議ができない場合
元夫婦で特別出費の協議ができない場合は、家庭裁判所に、養育費の増額請求の調停を申し出ることもできます。
調停でも合意できない時は、父母の収入や学歴等を総合的に判断して、決定されます。
なりたい大人になるための養育費
子育ては本当にお金がかかります。
養育費は「子どもがなりたい大人になって社会に出るために必要なお金」
養育費は、離れて暮らす親からの愛そのものなのです!
離れて暮らす父から、いつまでも養育費の支払いがあることで、子どもは父親からの愛を感じます。いつまでも愛されているという安心感は、経済面からだけでなく、精神面で子どもを支えます。
養育費は、父から子どもへの応援メッセージでもあるのです。
夫婦関係はどんな人間関係よりも難しいものです。いくつもの役割を果たさなければいけないのだから。
- 男女の関係
- 夫婦の関係
- 父母の関係
- 個人どおしの関係
- 社会人としての関係
たくさんの関係が崩れたとしても、子どもを通して父母である関係は死ぬまで続きます。
大切な子どもを、なりたい大人になるように育てることは、協力し合わなければ。
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